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店頭のワープロのように、好き勝手書いて好き勝手放置しておく気楽な場。 踊り子さんには手を触れないようお願いします
【妄想ロボ系】Opening01
2007年06月06日(水) 08:30
 スパロボ系お遊び文章。
 基本的に、設定等々はあんま考えずに雰囲気だけで書いてます。ご容赦ください。


 世界の始まりは闇。
 それは、遠い神話にも語り継がれる、正当な過去。

「……各員配置完了。C、D、両フローへの介入完了」
「Bパターン、浸透成功。――完了まで273秒」
「Aパターン待機中―――」

 その場所も、同じだった。
 世界を照らすのは、LEDの赤。或いは緑。ただしその下にあるのは、華やかな街路でもなければ、穏やかな住宅地でもない――四角四面で出来た、機械の群れだ。
 そして物言わぬ機械同様、そこに集う者たちもまた、ほとんど言葉を発しない。
 広いはずのその場所に響くのは設置された機械群の作動音と電子音。あとはわずかに漏らされる吐息と、囁き声くらいのものか。
(さながら、機械神の拝殿――といったところか)
 およそ健康的とは言い難いそれらを聞くともなしに聞きながら、樫木は溜息をこぼした。――馬鹿な話だ。こんな自分たちが、常識に当て嵌まる存在である筈がない。
 なにもかもを捨て、それでも求めるものがあるからこそ、彼女たちはここに集ったのだ。求めるものが手に入らない。それ以外に、何を憂う必要があるだろう?
「―――各員、配置完了致しました。艦長」
 いつの間にか場は静寂に包まれ、人々は皆沈黙をもって彼女の言葉を待っていた。止むことなく蠢く機械の声だけが、行動を急かすように暗き拝殿に響き続ける。

「お時間です」

 頷き、樫木は差し出されたもの――古びた拡声端末を見た。
 丸みを帯びた造形は、かつて在りながら打ち棄てられた世界を連想させた。革新の名の下に、意図的に捨て去られたレトロモダン。取り戻せない世界。その象徴―――
 何かの符丁のようなそれを笑みさえ見せずに受け取って、次いで周囲を見回した。並ぶ顔を焼き付けるように眺めながら、口を開く。
「ここに至って、私が告げる事は何もない」
 
「既にこの場に集う全ての者たちが、私の意志を知っていると思っているからだ。切欠がどうあれ我々は、我々の意志で事を成そうとしている。それを叶えられるのならば、それは我々こそが運命とやらに選択されたということに他ならない。なればこそ、私は言おう。無駄な足掻きと嘲笑った者たちに見せつけてやろう。最後に大地に立ち、勝利の雄叫びを上げるのは、必ずや我々――『遊離なるもの』であると」

「―――総員、直ちに第一種戦闘配置に着け。これより当艦は殲滅武艦となる。
 機械・人間・老若男女の区別無く、立ち塞がるものの尽くはこれを破壊せよ。全ては我ら『ユーリ』の悲願のために!」

「「「「「悲願のために!」」」」」

 おそらくはこの艦の全ての乗員によって唱和された、ひとつの言葉。
 ただの声にしか過ぎないそれは、しかし薄闇に閉ざされたそこにとっては神の一言にも似た効果を生んだ――その声と同時に光が生まれたからだ。
 輪郭を取り戻した広い部屋。その壁面の大半を用いて設置された巨大なスクリーンへと映し出されたのは、果てなく続く荒野。

「状況を開始する」
「「「イエス・サー!」」」
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